介護体験

2004年11月22日 日常
22日〜26日まで市内の老人ホームに介護体験に行ってきました。
施設では「実習生」と呼ばれていたけれど、教職の体験なので介護は行わず、見学と利用者さんとのコミュニケーションが主でした。
特別養護、ショートステイ、デイケアのフロアを5日間かけて回りましたが、それぞれの階で利用者の質が違います。
特養は重度の痴呆の人、寝たきりの人など家で介護が困難になった利用者が生活する場所、ショートステイは家で介護されているけれど、家庭の事情で数日間家を空けなければならないときなどの一時預かり所、デイケアはほぼ老人クラブのようなところです。
さまざまな利用者さんと話をする機会を持ちましたが、人生経験豊富な方たちが「幸せ」について話すとき、帰る家がある人・無い人で捉え方が違います。
ショートステイ・デイケアの利用者さんは昔の話も今の状況も含めて肯定的に考えているようで、「とても幸せだ」と言います。しかし、特養利用者でわずかに話をすることができた人は自分が家族に「捨てられた」「見放された」と言っていて、とても重たかった。
「幸せとは」「生きることは何か」をすごく考えさせられ、勉強になりました。

期間中はいろいろあったけど、よく笑い、親切でかわいいばあちゃんが多くて、楽しかったです。
最終日に体験期間が一緒だった2人と3人で出し物をしたら、すごーく喜んでくれ、別れ際に泣いてくれたおばあちゃんもいて、感動してしまいました。

いつもの生活を離れ、老人ホームでお年寄りと接することができた5日間はとても貴重なものでした。この経験をどう教職に生かしていけるだろうか。それが今後の課題だと思います。

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