疲れるわ…(=_=)
学校のテストがあったり花火に行く予定が入ったら困ると思って無駄に日をあけていたので、10日ぶりのバイトになるのかな。
それだけ空くと自分の仕事っぷりに手抜かりがないか心配になります。
最近じゃ新人も入ってきているので、先輩的にはちょっといいとこ見せとかなきゃーなので( ̄^ ̄) エッヘン。
いつのまにやら新商品が出てたりするんで、値段チェックは欠かせません。

あたしは某パン屋さんに勤めているんですが、パン屋さんって「焼きたてのパンの香りにつつまれて」「明るくいらっしゃいませ。そして笑顔」ってイメージあると思うんですが(あたしも初めはそうでした)けど実際は・・・

「焼きたてのパン(から発生する熱気・蒸気、そして店の忙しさによって流される大量の汗)の臭いにつつまれて」

「明るくいらっしゃいませ(以外にもいうことがたくさんあって呼吸を忘れたり、いらっしゃいませマーと謎の言葉を言ってみたり)そして笑顔(だけど下を向いたときは、こんなにパンばっか買うんじゃねー!…目が死んでます)」

肉体労働・力仕事です。マジ筋肉つきます(上腕二頭筋辺りが)

なのに時給安いし。割りにあわねーっすよ(-_-メ)ケッ

どんなときでもお客様が第一。それは接客業の鉄則ですよね。
たとえどんな感じの悪い客が来たとしても、笑顔で誠意をもって対応しなけらばなりません。
ご要望があればできるだけ答えます。
レジにいて困るのは、トレイをレジにおいたまま、またパンを探しにいっちまう客です。
比較的空いているときはまだいいですが、混んでるときにやられると、超迷惑です(ーー;)
レジをキープすな!客がつっかえるやんけ!
まぁ、新しい客が来たらさっさとそっちを優先しちゃいますけどね。
あと、カチーンとくるようなお金の出し方をする人いますね。
はじいたり、投げたり・・・人間としてどうかと思います。

そういうムカつく客に対するささやかな反撃。

*焼きたてのパンの袋の口をテープで止める(パンが汗をかいてべたべたになります)
*グラシン紙を巻かない(袋の中がべたべたべとべとして食べにくいです)

くらいですかねーできるのは。かわいいもんですよ。

実際嫌な客は極少数で、ほとんどが感じの良いお客さんばっかですけどね。
とりわけ「ありがとう」や「ここのパンおいしいね」などと言ってくださるお客様には精いっぱいの笑顔とサービスを提供しています。
スタッフも気持ちの良い接客をしたい。
奉仕する側だって人間、いったん制服を脱げば同じお客様なのです。

* * *

あ、やばいよやばい。
D08が完全無料(本体・手数料タダ)のとこ見っけた!!?(=゜ω゜=;) マジ!?
まずは本日の日記。

☆今日は、横浜の高島屋で、おいしい蕎麦に出会ったー(ウルルン紀行)

☆高島屋、フ ァ イ ナ ル セ ー ル な の に 割引率が甘っちょろい (気合が足りん)

☆久しぶりにあったおじさん、またアディダス(そんなに好きか)

☆本日の携帯の調子→熱中症。バッテリーのふたが落ちた。そろそろ限界。

* * *

買った当時で廃盤すれすれ、今では昔の友達に会うと
「まだ使ってるんだ、あの梅干し携帯(色に由来)≧(´▽`)≦アハハハ」「省エネモード?(246色)」「モノクロ撮影?(笑)」などといわれ続け、それでもあたしが愛した人だもの(違)と半ば意地で使い続けて早2年。
最近じゃ朝起きて「Are you(アユ) OK?」と携帯の調子をチェックしなければならないほど弱ってしまいました。
そろそろ機種変する時期かも。機種変してもいいんじゃなーい?ってか機種変しろ。
そんな必要性に駆られ(瀕死ですから)ようやく機種変することに決めました。今度のわたしは本気です。。

候補は以下の3つ

*SH53〜100万画素メガピクセル携帯
*T010〜携帯初辞書機能付き
*D08〜私は、きれいなケータイ。

ま  ぶ  し  い 。

携帯って進化したね・・・(しみじみ)

SH53は超人気らしく、予約待ち・入荷待ち状態だそうだ。
SDメモカ、デジカメモード、256kbアプリ、ミュージックプレイヤー・・・
すでに携帯の域を飛び越えてます。ぴょーんとねε=ε=┳( ゜з゜)┳ブットビ(古)

T010は「踊る」のスリーアミーゴスのコミカルなCMで宣伝してる機種。
「踊る」大好き☆なわたしとしては押さえておきたい携帯です。
辞書機能は画期的で素敵って思うけど、なによりあたしの心を捉えたのはポケットデータベース機能!!
ワンダフルかつエクセレント!やったね、東芝さん(*/∇\*)キャ

こういう携帯(ヤツ)、待 っ て た よ。

「お気に入りのお店リスト」や「写真つき日記」なんかが簡単に作れちゃう♪
携帯がますます面白くなること間違いなしです!

DO8はその素敵なボディに惚れました。
だって自ら‘I am a beautiful celler phone!”って。自信満々ですね(タカビー女め)
シェルをイメージしたんだって。ライトもボタン部も幻想的でおしゃれでとってもよい感じ☆
値段も3つの中で一番安いし・・・

この3つの共通点はSDメモリーカードが使える新機種ってことみたいです。なんじゃそれ?

パヶのスーパーか固定のスカイか、どっちがやすいのだろうねぇ・・・
どれも良さげでとっても悩むむむぅ。

家の中で脱水症に

2003年8月4日
なっちゃうくらい、今日は汗が大量にでたーよ。
あっついあっつい。。
ちょいと前まで長引く梅雨のせいで「夏の暑さってこんな生っちょろいもんだっけ?」ってたかをくくってたのが甘かったぁ。
この汗の出方はは尋常じゃないって!!
頭からバケツの水かけたみたいだって。

テレビの水泳企画って視聴者が「涼」を感じるものだと思う。
な・の・に、だ!ゴルゴのギャランドゥはめちゃめちゃむさくるすぃ〜!!
あーあ、胸毛が人っていう字になってるよ・・・やめてぇぇぇ〜
身体にまで字があるなんて根っからの芸人さんなんだねぇ(違)
内Pって毎週見てるけど、ほんっと馬鹿だなぁ。
レベルが低いんだよね〜面白いんだかどうなんだか(笑)
しかもアレ出しすぎだって!てか今回の企画は出ることが前提って感じだよ。女の人のゲストもいるのに、困った番組だね。
ポロリタレント(?)といえば、ツルベ師匠(放送事故?)や出川哲郎だけども、
モザイク(内Pでは「有田顔」)の大きさでソレの大きさがだいたいわかっちゃう気がします。
やっぱ隠し切れないもんだね(何を)
それにしてもお腹ぽっこり気味のたるんだ身体ばっかり並んでるのはちょっと不快です(厳)

まぁなんだかんだいって微妙でちょっと下品なこの番組、好きなんだけどね。えへへ☆
8月入って夏休みが始まり、ようやく夏らし〜い暑〜さがきたっ♪ってわけで。
今日は久しぶりに渋谷に出かけて、blastっていうマーチングバンドのライブを見てきました。

* * *

突然アヤからメルがきて舞い込んだこの機会、何にも予定がなかったなら始めっから喜んでアポっちゃたんだけど・・・

(前みたいに厚木組のルイんちでモトカレと姉貴とお酒飲んでどんちゃん騒ぎしつつ、厚木の花火を見たい)

って思ってて、そーやって普通に友達に戻れるんじゃないかって、ちょっと期待してた。
テスト期間中とか話す機会微妙にあったし、誘おうと思えば誘えたんだけど、振られた手前、話持ち出すのも気が引けて。
でも、電話こないのわかってるのに、もしかしたらって思って、予定空けて待ってる自分、馬鹿みたいだな。
もたもたしてるうちに姉貴は彼氏と行くことになってるし!
結局ぎりぎりまで待ったけど、連絡ないし、花火のハの字も出なかったよ・・
そんなわけで大金はたいて、そのミュージカル?を見に行くことになった。
相変わらず行動遅くて人待たせて迷惑かけてるアタシ・・・(反省;)

* * *

1ヶ月ぶりくらいで行った渋谷は、暑い!汚い!臭い〜!
だから嫌なのよね・・・渋谷って。最近また事件とか騒がれてるし。
アンダーグラウンドへの入り口がたくさん見え隠れしてるからねぇ。アンダーでもなくなってきてるし。怖いわ。若い子にはついてけないわー

東急文化村で行われたblastはトニー賞を取った作品みたいで、ネットで検索してみると評判がとってもよろしい。
12:30開場の少し前にいったんだけど、すでに人がいっぱい来てて、追加公演もすでにけっていされてるみたいだし、人気っぷりが伺えました。
客層としてはそれこそ老若男女って感じ。白髪の老夫婦もいれば、5−6歳くらいの子供もいる。
けどやはりなんとなくハイソな雰囲気の漂う人たちが多かったかな。イメージかな?
オーチャードホールの大きさは某高校のホールと規模があまり変わらない感じで、あんまりでかくなかった。
あたし・マキ・マナミの3人はなんと前から2列目の席で、ステージが超間近!!
だからチヶ高かったのか!と納得した。
(学生だぞーおい!もっと安い席でいいっしょアヤちん!)

で、中身はというと、すごいの一言!!
オープニングから観客をぐっと引き込むパフォーマンスの高さには圧巻だった。
音量は大きいし、やっぱし生だと迫力が違う。
しかもこれだけステージに近いと演奏者の息使いや体のラインをありありと感じられて大興奮だった〜
ステージから客席に降りる道でペットをやってた人とずっと目が合っているような気がしてドキドキしちゃった!
ダンサーのリーダー格の金パで体格のよろしいお兄さんが素敵過ぎてずっと目で追ってた!わたしはあなたの虜☆
(のちにマナミがスペインと命名)
日本人ドラマーとコミカルおじさんの絡みは面白かったし、早叩きには思わずブラボーと言ってしまったほど。最後には彼ら、変な器具にのっかって回転させられちゃうんだよな〜あれでちゃんと叩けたのかな?
観客席に下りてきたダンサーと握手してもらって、「かわいいね☆」ウインクもらってしもたー(これはS席の特典?)

そんなわけでそうとうドキドキ&大興奮の2時間だった!欲を言えばもうちょっと見ていたかったので公演時間もうちょい長ければよかったナー

見終わったあと、ダンベルがほしいとか言い出したマキにくっついて渋谷ドンキへゴー♪
ってか渋谷店は他店より割高だと感じるのは気のせい?何?土地代?業績良いからって、天狗?
けどさすがドンキ、ダンベルも種類そろってました。マキは2kを2個購入。(のちに重たい重たい言って大変だった。笑)
さすがドンキ、アダルトグッズが何の恥ずかしげもなく陳列してありました。しかも狙っただろと思わせるくらい目に入る場所に。二階上がってきょろ、きょろ、(!)だもんね(笑)しっかしなんであんなに品揃え良いんでしょう・・・安いしねぇ・・・

そしてオルビス行って、丸井の若い子のビルでモカフロートを食べた♪このビルに似合わない輩がいると思って、いぶかしげに見てたら、ハロプロのショップができたみたい。おそるべし、モーニング・・・(もうメンバーの名前全員言えねーぜ;)

* * *

夕方からはマナミと厚木鮎まつり行ったど〜♪
浴衣娘がいっぱいいた。でもギャルギャルしいの多かったなぁ・・・
もっとしとやかな浴衣美人はいないのかね、最近は。
でっかい丸のピアスはどうかと思うぞ。
浴衣をたくし上げてルーズなんてもってのほかじゃ(怒)

人が多くてムシムシ暑かったし、カップルもいちゃいちゃ暑苦しかった(微怒)そんな中に女2人(私服)でいたのは寒かったけどさ〜

出店や屋台って、ボッタクリだね。
チューハイの缶400円って何よ?高いよ。
焼き鳥はあたしの嫌いなとり皮ばっかのやつだったし(死)
たこ焼きはでかいだけで粉っぽいシロウトもんだったし(怒)
屋台が花火の醍醐味とかいってる場合じゃなかった。
コンビニやファーストフードで買っていくべきですね。安いし、確か。
いい教訓になりました。はい。

花火は・・・すごかったどー!!!
場所がよかったのか立ちだったけど、花火が真正面で迫ってくる感じだし、音は体中に響く!
最高!!やっぱ生はいいね〜(何においても)
さすがSONYさんいい仕事したね。
マナミなんて写真連射した挙句、絶叫してたよ(笑)
最後帰り電車の関係でナイアガラが見れなかったのは残念だったけど、花火はホント素晴らしかったっス!!

本日はおそらく100回以上スゴイを連呼したことでしょう。この感動を表現する言葉が見つからなかっただけかも。なにはともあれ楽しくて最高の一日でした☆★☆
私はBridesheadを読んで、美しく華麗な風景を舞台としながらも主人公Charles、Sebastianなど様々な登場人物の愛や宗教心への葛藤など非常に重苦しいイメージを受けた。特に信仰問題への苦悩は、特定の宗教を持たない私にとっては想像もできない未知の世界の苦しみと言える。プリントではこの作品に対しての様々な批評・見解が書かれているが、その中で私が気になった「愛」と「宗教」に関する批評について感想を述べることにする。
“CharlesとSebastianの間の”romantic friendship”は”Charles’s first love is a homosexual attachment to the most conspicuous man of year by reason of his beauty”(P226-L17)にもあるように同性愛と解釈される、熱烈なものである。そして次はSebastianの妹Juliaへの発展途上の愛とも言える未完成の異性愛である。この愛に対してCharlesとSebastian間で象徴的だった言葉、”alone together”が使われていて、とても意味深い。最終的には神への愛(畏敬)だ。(”his loves form a series of steps like those on a Napoleonic ladder, from Sebastian through Julia to God”,P226-L9)
作品を読んでCharlesもSebastianもそれぞれ「愛」に対する考え方を持っているように思われた。Charlesの愛に性別もジェンダーも大きな問題ではない。Sebastianは愛に終わりがあるということを知っている。Sebastianは自分自身を好きではなく、(”I wouldn’t love anyone with a character kike mine.” ”I absolutely detest myself.” )彼の宗教と自己嫌悪の苦しみは“escape from reality”, ”feel free”, ”go on runaway, as far as I can” という願望を植えつけた。彼のクマのぬいぐるみは幼いころのan adequate object of loveの象徴であるのが物悲しい。    
Marchmain夫人はSebastian、そしてJuliaを敬虔なカトリック信者にしようと画策するが、Sebastianは、それに苦しめられ、次第に酒に身を持ち崩していく。また彼の美しい妹Juliaの結婚生活も同じく、宗教のために混迷に陥る。これまでに人生に大きく影響を与え、苦しみをもたらす信教とは、ヨーロッパ世界でこれほどに重要な問題だということを本文を通して知った。
Brideshead revisitedは、人間の成長・求愛そして結婚という話から、病気および老化、別離(離婚)、誕生および死、まで宗教的かつ精神的なテーマにまで発展している。人間の一生において必ずテーマとなるこれらのものを描いたこの作品がイギリスだけでなく世界中の人々の共感と興味を呼び人気を博したのは当然のここともいえるのではないか。これらのテーマにかかわらず、重たすぎない印象を与えるのは登場人物がとても個性的で、魅力ある人物たちであるからに違いない。
「絶妙のユーモア小説」という触れ込みの通り面白い小説で、先の読めない展開にどんどん引きこまれてしまった。ポール・ペニーフェザーというちっぽけでささいな、吹けば飛んでしまいそうな名前の主人公、彼は名前の通り彼の周囲の個性的でアクの強い人々の力に影響されてコロコロと人生を転がっていってしまう。もしポールが自己を持っていて、他人の意見や行動に左右されず、自分の意思で行動できるような人間だったら、転落の人生を歩まなかったであろう。彼のユニークで想像もつかない展開に、気の毒にと苦笑しつつも、あまりにシャキッとしないポールに対していらだちを覚えた。
   私は英国は長い歴史と伝統を背景としたジェントルマンの国だというイメージを持っていた。特にオックスフォードなど、上流・貴族階級の名門の出ばかりが集まる、優雅で上品な世界だと思っていた。「ブライズヘッド再び」はチャールズとセバスチャンの豪華で華麗な世界、精神的苦悩の物語であった。同じ作家が書く、オックスフォードの生徒が主人公の物語という点では同じだが、「大転落」と「ブライズヘッド」では大きくテーマのジャンルが異なっているように思えた。「大転落」ではコミカルな話の端々に、様々な風刺がこめられている。一番の風刺は伝統あるイギリス社会がいかにも滑稽で、理不尽なものとして書かれていることだと思う。この本を読んで私のイギリスに対するイメージは多少変わった。強烈なのは、黒人に黒ん坊という差別用語を使い野蛮の象徴、中国人(シナ人)は義和団事件などから残虐の象徴で登場し、ウェールズ人にいたっては大いにバカにされている点である。ここには20世紀初頭のイギリス人の差別と偏見の目がうかがえる。この小説は名門オックスフォードを代表とする教育、プレンターガストにみえる宗教、ポールと生徒の親との恋愛など実に多くのテーマが取り上げられているが、作中ではどれも風刺の対象となっているように思う。
最終章のジレーヌス教授の人生論がとても心に残った。「人生は遊園地の大車輪のようなもので輪の中心に行くほど動きはゆっくりとなる。その中心に近づこうとよじ登って吹き飛ばされて、またよじ登って・・・でもそれを楽しいと思う人がたくさんいる。」確かに、人生という大車輪において初めから中心にいる人間は楽かもしれないが全く面白みが無い。かえって大車輪の端の方に生きる人間は飛ばされそうになってしがみつき、けれどいつかは必ず中心にいる人間よりもより高いところにたどり着けるという希望を持って、人生を面白く生きてゆけるのではないか。ポールは中心近くにいたが、わざわざ端までやってきてこの人生の大車輪を謳歌していた。初めはなんと意志のない男かと嘆いたが、featherのように軽い人間のほうがfall or declineの時に自分を支えられるのかも知れない。人生は”fall ,decline and rise” のサイクルを何度も繰り返す大車輪のようなものなのだ。この言葉はこれからの私たちにとって大いなる勇気となりうるだろう。
   

『緋文字』は登場人物の愚かさ・弱さ・内奥の葛藤や罪の意識の描写が大半の文章を占め、ピューリタン思想を時代背景にした宗教色の強い作品であり、かつ一文が長く曖昧な記述が多いことから、読むのに息が詰まり、かなりの苦労を要した。この作品には考察すべきテーマは多々あり、それぞれ興味深いものなのだが、その中でも取り上げたいのは発表で私が担当した部分に含まれる「パールが胸に緑色の草で母親を真似てAの文字をつける」Pearl took some eel-grass, and imitated, as best she could, on her own bosom, the decoration with which she was so familiar on her mother’s . A letter, -the letter A,-but freshly green, instead of scarlet!”(第15章P171-L6)という部分である。Aといえば悲劇の元凶となる姦通罪の刻印、ヘスターAdulteryの緋文字のAが真っ先に思い出される。ここでのパールの行動は単に子供の遊びというだけでなく、何らかの意味が隠されているのではないかと推測した。パールの緑色のAの文字を考察する前に、ヘスターの緋文字について改めて理解しておく必要がある。
  一章には監獄の黒・悪をイメージする言葉の羅列の中では極めて目立つ単語rosebush(4)が登場するが、これはもちろん緋色の文字を胸につける運命となったヘスターを象徴している。物語の舞台となるピューリタン的時代背景の下では、姦通罪を犯したヘスターはどす黒い陰惨な色で描かれてしかるべきである。気になるのは彼女の描写に使用されるのは姦通罪の緋文字や炎の赤色以外に、fine, elaborate, fantastic, gold, gorgeous等、鮮やかな輝かしい単語が目立つことだ。ホーソンはヘスターを悪や罪の存在としてのみ描いているわけではなく、むしろ神聖な印象を与えているのではないだろうか。これは”that mystery of a woman’s soul, so sacred even its pollution”(P65-L33),” What we did had a consecration of its own”(P187-L33)という文章からも明らかである。そもそも紅の薔薇とは、それが殉教を象徴することから、キリストの磔刑の場面に描かれ、受難の象徴を表すといわれている。一方で天使、聖人、祝福された者が頭上に載せる薔薇の花冠は天国の喜びを示唆する。そして緋という色自体は辞書を引くと「罪悪感を象徴する色であると同時に地位・身分の高さを象徴する色」とある。ヘスターは姦通女であり緋文字を胸につけて生きねばならないという試練を与えられたが、同時に聖母マリアの役割を担い、救いを象徴する存在でもあるのだ。姦通女と聖母マリア、全く相反する2つの象徴を兼ね備えたのがヘスターなのである。
一方、へスターの子パールは姦通によって生まれた子で、product of sin(P90-L11)罪を象徴する存在、または命を吹き込まれた緋文字として存在している。しかしヘスターに作品全体を通じて不可思議な子供、常に罪を意識させる罪の子でありながら、羽の生えた妖精(=天使)という描写もされている。彼女の神秘性は数回にわたって登場する森のシーンで際立つ。キリスト教の思想や概念にとらわれた俗世界とそれが全く介入しない自然、この環境の違いはヘスターとパールの精神世界の違いを生み出しているように思われる。森の中でヘスターが光に手を差し伸べると日光はヘスターに純粋な神聖を与えるのを拒否するかのようにパッと消えてしまう。厳しいピューリタン思想の下、その働きざまと慈善的奉仕によって次第に世間に受け入れられて来たように思えるヘスターも、太陽や光などの自然には受け入れられない。一方パールは森の中で生き生きと太陽の光を体中にまとって駆け回る。先ほど引用した「アマモで胸にAという文字を作る」という文章で緑色のAは、羽の生えた天使AngelのAであると同時にパールの自然に対する親和力のAbilityなのではないかと思う。そしてその緑色のAの文字はパールの胸に生まれながらに刻印されていると思えてならない。
19章で緋文字のAを捨て去ったヘスターを見て、パールが癇癪を起こした。パールはヘスターに罪の意識を促す緋文字を生涯付け続けさせねばならないという使命を担っている。この使命を果たすため彼女の胸にもAの文字が付いていると考えらのだ。お互いに共鳴して成り立つ存在であるため、どちらかのAが失われそうな時、連鎖的にもうひとつのAはそれを拒否する。ヘスターはピューリタン的俗世界で姦通を意味する緋文字のA、パールはキリスト教世界とは関わりの無い自然界の緑のA、いずれにせよ二人は同じAという文字を胸に付けて生涯を過ごさねばならないという点で、それぞれ意味と役割は違うが同じ運命を背負っていると言えるだろう。

マジメっ子週間。

2001年1月1日

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